O ダニエル・ロイター & 海原力著 | 2025 年 9 月 24 日 – 10 月 8 日
展示
「O」は、ルクセンブルク出身のアーティスト、ダニエル・ロイターと日本人アーティスト、海原ちからによる共同写真プロジェクトで、2024年に大阪で1か月間滞在制作されました。この作品は、ロイターが長年抱いてきたモダニズム建築への関心と、国々が集まり進歩、文化交流、そして共通の未来像を披露するイベントである万国博覧会に象徴されるユートピア精神から生まれたものです。
当初、アーティストたちは大阪の歴史における画期的な出来事であり、1960年代のメタボリズム建築のショーケースでもあった1970年大阪万博の跡地に惹かれていましたが、その後、その跡地を越えて、アーティストたちは研究を重ね、都市の周縁部に広がる人工島、工業地帯、そして住宅地が重層的に広がる広大な景観、大阪の港へと焦点を広げました。
結果として生まれた写真は、人間の野心とインフラによって形作られた断片的な地形を描いています。空中をループする高架道路、境界を示すフェンス、そして陸と海の間に移り変わる境界を形成する水路。二人の写真家のそれぞれ異なる、しかし補完的なレンズを通して見ると、『O』は、過去の未来ビジョンと現在の現実が交差する、流動的な都市としての大阪を浮かび上がらせます。
この展覧会は日本とルクセンブルク共同創造を例示するものであり、ローマ出版による書籍『O』の出版と同時期に開催されます。
展覧会「O」は、Kultur | lx – Arts Councilルクセンブルクの支援を受けて開催されます。